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2021年7月23日金曜日

愛知県M様邸 キッチン

まずはご覧ください。


見事に合ってますよね、キッチンのカップボードの色とアズレージョ(ポルトガルのタイル)。

タイルはパドラォン(連続パターン柄)と組タイルの組み合わせです。



組タイルの周りにはシンプルにおそろいの白無地(BCO)を合わせて下さいました。
キッチンのカップボードは非常にモダンで素朴なポルトガルのアズレージョとはテイストがだいぶ違うのですが、とにかく色を全て揃えることで統一感を実現できています。

ご来店の際実はポルトガル風がお好きなご主人とシンプルですっきり派の奥様とでお好みがだいぶ分かれていました。その時は商品のご決定までは至らずいったん保留、後日お二人のお打合せによってこのコーディネートが決まりました。
色を抑えて統一する事で奥様のシックなお好みを、しかしタイルのデザインはどれも伝統的なポルトガルらしいご主人のお好みで、お二人の意向を阻害しあうことなく見事に両立しています。


インパクトある組タイルの周りにはあえて柄物は避け白無地でバランスが整いすっきりした印象に。




全体の色がしっかり整っていると雑多な生活用品を置いても落ち着いた雰囲気は結構保てるんですよね。


改めて色の組み合わせの大切さを再確認致した次第です。
早い段階からキッチンのプランと並行してご検討頂いたのでタイルの割付もきれいにいっています。
M様、ありがとうございました。

キッチン設計施工
(株)エムズファクトリー 様
http://www.mic-msfactory.com





2021年4月27日火曜日

茨城県S様邸

 

まさに「コーディネーターはお客様」という実例です。
基本コンセプトは全てお客様ご考案のキッチンでの使用例です。
当店からは具体的なタイルの配置の詳細だけをご提案しました。


正面は、

シングル「フルータ」の果物柄各種をメインに、その周りをシンプルな四隅柄のSD4で囲むというコンビネーションで。

(一例:FC1アプリコット FC4チェリー)


どこにどのタイルを配置するかを丁寧にご提案しました。メインの「フルータ」柄は、自然と注目しやすいコンロ前の目線の高さとシンク前に配置。蛇口の取っ手裏は視角でもあり汚れて掃除もしょっちゅうしたくなる箇所でもあるので、柄ものはあえてよけてサブで使用するSD4で埋めました。
白い無地部分もある程度残したいとの事でしたので限られた枚数のフルータを見た目・デザインと使い勝手の両面から最も効果的に配置させて頂きました。

側面(コンロ脇)は、
連続パターン柄「パドラォン」の青単色をわざと柄をそろえずアトランダムに並べるモダンな使い方に。こちらも白無地部分も混ぜたいということでしたので、3分の1程度、お揃いで使える白無地BCOを混ぜました。

(一例:パドラォンPD5、PD1)



しかしアトランダムといっても、現場で職人さんには正確にどこにどの柄をどの向きに貼るかを明確にお知らせせねばなりません。
施工業者様からタイル割付図を頂けましたので、その割付に合わせて実際に当店でタイルを並べて撮影した画像でS様にご検討頂きました。
現場にはそうやって決定された案の画像と簡単な貼り付け指示書を当方でご用意し伝達しました。


正面と側面とメリハリが効いて動きのあるデザインになりました。


カーテンは北欧製だそうです。色味を当店のアズレージョ(ポルトガルのタイル)と合わせて空間の統一感が出ています。

実は意外かもしれませんが北欧デザイン好きの方に当店のアズレージョを気に入っていただくケースは多いです。

コンセプトやタイルの品番の指定は全てお客様から。当店は具体化する部分でお手伝いしたのみです。
遠方でお電話とメールのみでしたがテンポよく密なコミュニケーションにご協力下さったおかげで滞りなく丁寧にお仕事務めさせて頂けました。感謝しております。
住まいづくりにお打合せの「濃さ」が成功の近道です。

今回はあえて、頂いた画像全て「無修正」で掲載しました。自然の光のなかでどんな風にアズレージョが見えるか少しでも実感して頂けたら嬉しいです。

S様、ありがとうございました。

(住宅設計施工 : 株式会社スウェーデンハウス 様)

2021年4月23日金曜日

千葉県T様邸

 


パドラォン(連続パターン柄)シリーズは、細かい専門的な設計をせず敷き詰めて頂くだけでもインテリアをグレードアップできます。

当店からプランニングや細かい設計はしておりません、メールだけで施工に必要な基本情報、T様からのご質問に都度お答えするだけでした。お客様が当店と施工業者様の間でコツコツとコミュニケーションを積み重ねて実現なさいました。

わずかなスペースであっても最大限にデザインのアイデアをご案内するケースもございますが、タイルのもともとのデザインに馬力ありますので壁紙のように敷き詰めるだけでワンランク上の素敵な空間が完成します。内装のデザイン決定にあまり時間の余裕がない方も是非あきらめずにトライしてみてください。

まるで文通のようにテンポよくやり取りさせて頂いたのを懐かしく思い出します。素敵な共同作業でした。

T様より

「鮮やかな黄色と爽やかなブルーのタイルで、華やかで本当に気持ちも明るくさせてもらっています。」

T様、ありがとうございました。


<使用タイル>

パドラォン PD-A121






2021年1月18日月曜日

千葉県K様 ウェルカムボード

 結婚式のウェルカムボードとしてご注文頂きました。

12枚組のオーダーメイドです。額装はお客様のほうでご用意なさいました。


・ポルトガルらしい華やかなフチの柄
・生き生きとしたお花をメインモチーフに
などざっくりとしたイメージを最初にお聞かせいただきました。
しかし、実際に描くとなるとより具体的なイメージの共有が必要です。
例えばお花といっても多種多様なお花があり、花の種類ひとつとっても仕上がりの雰囲気は大きく違ってきます。
そこで、
・まずはネットでイメージに近いお花の画像など可視化できる参考資料を一緒に探す
・当店との対話(お打合せ)を数回繰り返し行う
・色み、花の種類、描き入れる位置など、最大限にご要望を具体化して制作可能な形にもっていく
という作業を一緒に丁寧にさせて頂きました。

日本の住宅メーカーの設計図のように事前の打合せ資料を作ることをアズレージョ(ポルトガル製タイル)の制作工程にはありませんから、このような丁寧な事前打合せの時間が大変重要です。幸いかなり早い段階からご相談頂いていたのでほぼ当初のご要望を盛り込むことも出来ました。
当店からは、お客様の門出の日に使うメモリアルなものだから、「生き生きと、のびのびと、希望に満ちた雰囲気は大切にしてね」とデザイナーに強く伝えました。


こんなふうに出来上がりました。
このお花のように白いタイルの上に白いモチーフを表現するにはテクニックが必要とされます。陰影や白地部分との違いをつけるために着色のしかた(顔料の乗せ方)も有色の部分を描く時とはだいぶ違います。職人(デザイナー)の腕の良さを見てほしいところです。(画像ではなかなか伝わらないのが残念!)

式の後は、ご新居の玄関に飾りましたと、後日改めてご報告頂きました。
文字は「welcome and have a great time」と書かれています。
K様の想いを添えてアズレージョがお客様をお出迎えします。


別角度から。


奥のオリーブの植木とあいまって、南欧ポルトガルらしいおおらかで明るい玄関先になりました。

オーダーメイドのアズレージョを取り入れて頂くだけで、あなただけのオリジナルの住まいが演出できます。
ポルトガルではオーダーメイドが主流です。皆様もぜひ!
K様、ご結婚おめでとうございます!





2020年12月17日木曜日

東京都K様邸

玄関の装飾に使いたいとの事でご利用頂きました。

和風、あるいは東洋の雰囲気も感じる置き物と見事に調和しています。

アズレージョ(ポルトガルのタイル)は長い歴史の中で様々な地域の文化とフュージョンしていますから、意外に私たちの身近な小物たちとも相性が良いのです。


ご採用頂いたのは連続パターン柄のパドラォンPD-A121です。



対面には同シリーズのPD-A30を。


柄の貼る向き(パドラォンは貼る向きによって2種類の柄が作れます)や貼る位置などは全てK様がお考えになりました。
パドラォンシリーズは、ポルトガルでは屋外や室内でも広い面積で使われることが多いのですが、このようにボーダー使いで部分的に飾るとかえって柄が引き立ちますね。

ボーダーの貼る高さもポイントです。特に玄関は家族の荷物や小物などモノをたくさん置いて雑多な印象になりがち。でもそれも計算なさったのだと思います、目線より高めというだいぶ高い位置にタイルを持ってくることで物と干渉することなくすっきりとモダンな印象は維持したまま。


タイルの下におしゃれなアイアンや木製のフックを取り付ければ、コート、傘、バッグetc、"魅せる収納"としても壁を活かせます。

日本の住宅は玄関スペースが狭いことも多く、デザインと機能(使い勝手)の両立にお悩みの方も多いはず、こちらのK様邸の例は大変参考になると思いました。
K様、すてきなアイデアをありがとうございました。

2020年11月14日土曜日

神奈川県I様邸 キッチン

 まるで住宅展示場ショールームのような素敵なお写真が届きました。


窓の装飾とそれに合わせたキッチン壁にアズレージョ(azulejo=タイル)をオーダーメイドでお作りしました。


キッチンスペースほぼ全域にふんだんにお使い頂きました。ポルトガルや南欧らしいレイアウトです。右の出窓の奥行方向の壁にもタイルを貼っています。
基本のタイルデザインとレイアウトのイメージはお手持ちだった雑誌(本)の写真をお客様からご提示頂き、それに近い具体的な柄を当店からご提案して詳細デザイン(柄)を決めていきました。


ポルトガルではアズレージョをこんなふうに窓の装飾にも使います。
右側のキャビネットの位置をご覧ください。タイルとぴったりでしょう?タイルの寸法と貼り付け位置、キッチンの取り付け位置、左のオープン棚の位置も前もってチェックして建築とタイルの両方を調整しながら美しく収まるタイル割りを当店でご提案しました。広面積向きの当店の商品(トレーボSD4)を基調に出窓廻りとボーダータイルにはポルトガルの伝統柄をご採用頂きました。


右端の赤い円と→の印、見えますか?実はここに極細の変則サイズのタイルが使われています。
すでに建物の具体的な設計が済んでいる段階でタイルのご相談を頂きましたので、当然、壁、窓、出窓、キッチンetc、すべての寸法がタイルとは合っていません。どうしても半端なスペースが発生します。そこで逆に細部や隅はタイルのほうの寸法を合わせることにしました。寸法を合わせるといっても通常の現場で職人さんがカット、とかじゃないですよ。オーダーメイドですから、ポルトガルでもとよりそのサイズのタイルをあらかじめ作ってそこに絵付けした完成品をお届けしました。ですから隅っこの模様もちゃんと切り落とされずに絵が載っています。
タイルがジャストサイズだと見た目の仕上がりはかなりグレードアップします。


<I様邸の変則タイルの一例>



I様邸での苦心はやはりこの寸法合わせでした。よく見ていただくと不規則サイズのタイルが散見できると思います。
タイル計画の最初からお客様はもちろん、キッチンメーカー様、施工業者様が設計図や詳細寸法等の情報提供など積極的にご協力頂きました。I様も各業者様との橋渡しをこまめに行って下さいました。しかもI様からのご相談は希望納期の6か月以上前でした。

・早い時点でのお打ち合わせ開始(半年以上前だとベター)
・施工業者様など関係業者様との連携

これが叶えば、様々な角度から幅広い可能性を最大限にご提案できます。お客様のご要望により近いものが実現できます。
ポルトガルのタイル(アズレージョ)であなたのオンリーワンのお住まいを手に入れてください。



<建物の設計・施工:相陽建設(株)様>



2020年8月26日水曜日

関東地方K様邸

 「さっそく貼りました!」

と軽快に画像をお送り頂いたK様。

ご新居の表札だけがまだだったので、とオーダーメイド2枚組で表札タイルをご依頼頂きました。

白い壁のモダンなおうち。


青単色でポルトガルらしく。シンプルな白い壁に映えます。


<ポイント>
完成した外壁に後からタイル(陶器)用のボンドで貼られています。
側面(厚み部分)は通常なら素焼きのままむき出しで残りますが、防水の意図で手作業で釉薬を載せて焼いています。
ただし、中央の文字が並ぶところだけは釉薬を塗ってしまうと1mmにも満たない僅かな誤差ではありますが、厚みが出て文字の間隔が空きすぎて見た目の違和感が出てしまいます。それを避けるため、そこだけは釉薬は塗らないで焼くという凝りよう!
オーダーメイドなので環境・状況に合わせてそこまで細かく対応できます。

建物全景。都会風、現代風なお宅です。
全体がモノトーンなので青単色でも鮮やかです!



たとえ小さくてもいちからお作りするオーダーメイドなので決してお安くはないのですが、お住まいの顔として、ポルトガルのアズレージョはいかがですか?