まるで住宅展示場ショールームのような素敵なお写真が届きました。
窓の装飾とそれに合わせたキッチン壁にアズレージョ(azulejo=タイル)をオーダーメイドでお作りしました。
キッチンスペースほぼ全域にふんだんにお使い頂きました。ポルトガルや南欧らしいレイアウトです。右の出窓の奥行方向の壁にもタイルを貼っています。
基本のタイルデザインとレイアウトのイメージはお手持ちだった雑誌(本)の写真をお客様からご提示頂き、それに近い具体的な柄を当店からご提案して詳細デザイン(柄)を決めていきました。ポルトガルではアズレージョをこんなふうに窓の装飾にも使います。
右側のキャビネットの位置をご覧ください。タイルとぴったりでしょう?タイルの寸法と貼り付け位置、キッチンの取り付け位置、左のオープン棚の位置も前もってチェックして建築とタイルの両方を調整しながら美しく収まるタイル割りを当店でご提案しました。広面積向きの当店の商品(トレーボSD4)を基調に出窓廻りとボーダータイルにはポルトガルの伝統柄をご採用頂きました。
すでに建物の具体的な設計が済んでいる段階でタイルのご相談を頂きましたので、当然、壁、窓、出窓、キッチンetc、すべての寸法がタイルとは合っていません。どうしても半端なスペースが発生します。そこで逆に細部や隅はタイルのほうの寸法を合わせることにしました。寸法を合わせるといっても通常の現場で職人さんがカット、とかじゃないですよ。オーダーメイドですから、ポルトガルでもとよりそのサイズのタイルをあらかじめ作ってそこに絵付けした完成品をお届けしました。ですから隅っこの模様もちゃんと切り落とされずに絵が載っています。
タイルがジャストサイズだと見た目の仕上がりはかなりグレードアップします。
<I様邸の変則タイルの一例>
I様邸での苦心はやはりこの寸法合わせでした。よく見ていただくと不規則サイズのタイルが散見できると思います。
タイル計画の最初からお客様はもちろん、キッチンメーカー様、施工業者様が設計図や詳細寸法等の情報提供など積極的にご協力頂きました。I様も各業者様との橋渡しをこまめに行って下さいました。しかもI様からのご相談は希望納期の6か月以上前でした。
・早い時点でのお打ち合わせ開始(半年以上前だとベター)
・施工業者様など関係業者様との連携
これが叶えば、様々な角度から幅広い可能性を最大限にご提案できます。お客様のご要望により近いものが実現できます。
ポルトガルのタイル(アズレージョ)であなたのオンリーワンのお住まいを手に入れてください。
<建物の設計・施工:相陽建設(株)様>