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2025年9月7日日曜日

千葉県H様邸 パティオと玄関

 ポルトガルで長くお仕事もされ、同国をよくご存じのお客様から、

「幻想的なペナ城を描いてほしい」

というオーダーをいただきました。

ペナ城とは、ポルトガルのシントラにある有名なお城で、様々な時代のデザイン装飾が楽しめる観光の名所でもあります。


まずはお納めしたアズレージョ(ポルトガルタイル)の作品をご覧ください。


総数49枚のタイルで構成。
「幻想的」という言葉を直訳しただけでは日本人のお客様の想う幻想的とは少しずれるかもしれないと思い、いろいろと言葉を加え駆使しながらお客様の想いを描き手に丁寧に使えました。奥行、広がり、壮大さを何より大切に描きました。

フチ柄の部分はデザインに沿って手作業でタイルカットしています。失敗が許されない繊細なプロの作業です。
日本からのフチ柄の色のオーダーは青+黄の二色でしたが、工房のデザイナーの提案で刺し色に緑を加えるよりリッチで表情豊かな表現になりました。



ご新居の中庭(パティオ)に貼っていただきました。南欧ポルトガルらしい箇所です。
お客様がご計画当初から設計事務所様にアズレージョを取り付ける相談をしてくださり、寸法や図面の情報を共有できたので、具体的なイメージが湧き、最適な内容でアズレージョのご提案が叶いました。



キッチンからもアズレージョを眺めることができます。勾配天井とあいまってとても優雅なお住まいです。



玄関にもシントラのもう一つのお城(王宮)のアズレージョも飾っていただきました。





H様からのお便り。
「お願いした写真から描き起こしていただいたペナ城のアズレージョは想像をはるかに超える出来栄えで、感激しております。現在は中庭の壁に飾り、リビングの窓から毎日眺めては、その美しさに心癒されております。夜にはアズレージョが照らし出されるようにライトを配置しました。もう一点購入させて頂いたシントラ王宮のアズレージョを玄関前にも飾っております、こちらも明るく玄関を華やかにしてくれています。」

アズレージョを愉しんでくださっているのが手に取るようにわかり、心が温まりました。

さて、洗面台のこちらは、H様ご自身でご用意されたリスボンの風景を描いたアズレージョ3点。H様ご夫妻のポルトガル愛が伝わります。


早めにアズレージョを建物のご計画に盛り込んでいただくと、理想的なかたちでご提案・実現ができます。H様邸も、お施主様、設計事務所様との連携でとてもスムーズに計画が進みました。皆様もご遠慮なくご相談してみてください。

H様、ありがとうございました。

建物の設計・施工
SUMUTOCO