ポルトガルで長くお仕事もされ、同国をよくご存じのお客様から、
「幻想的なペナ城を描いてほしい」
というオーダーをいただきました。
ペナ城とは、ポルトガルのシントラにある有名なお城で、様々な時代のデザイン装飾が楽しめる観光の名所でもあります。
まずはお納めしたアズレージョ(ポルトガルタイル)の作品をご覧ください。
総数49枚のタイルで構成。
「幻想的」という言葉を直訳しただけでは日本人のお客様の想う幻想的とは少しずれるかもしれないと思い、いろいろと言葉を加え駆使しながらお客様の想いを描き手に丁寧に使えました。奥行、広がり、壮大さを何より大切に描きました。フチ柄の部分はデザインに沿って手作業でタイルカットしています。失敗が許されない繊細なプロの作業です。
キッチンからもアズレージョを眺めることができます。勾配天井とあいまってとても優雅なお住まいです。
H様からのお便り。
「お願いした写真から描き起こしていただいたペナ城のアズレージョは想像をはるかに超える出来栄えで、感激しております。現在は中庭の壁に飾り、リビングの窓から毎日眺めては、その美しさに心癒されております。夜にはアズレージョが照らし出されるようにライトを配置しました。もう一点購入させて頂いたシントラ王宮のアズレージョを玄関前にも飾っております、こちらも明るく玄関を華やかにしてくれています。」
アズレージョを愉しんでくださっているのが手に取るようにわかり、心が温まりました。
さて、洗面台のこちらは、H様ご自身でご用意されたリスボンの風景を描いたアズレージョ3点。H様ご夫妻のポルトガル愛が伝わります。
H様、ありがとうございました。
建物の設計・施工
SUMUTOCO